芭蕉DB
酒/食/
これらは、「酒」・「酔い」・「上戸」などを含む句であるが、酒に酔ったと詠っているのは、第1・2・3句だけで、他は酒をキーワードとしてはいるものの、呑むことに執着しているものは一つも無い。
以上から類推するに芭蕉は、酒は嫌いではなかったが、特に好んで深酒するようなことはなかったようである。ただし、元禄4年4月23日の夜は、嵯峨の落柿舎にあって退屈していたところへ、去来・凡兆・千那らがやって来た。おまけにこの日に限って各地の門人から書簡が多く寄せられたこともあって気分をよくしたか、深酒になったようである。翌日の嵯峨日記が記録されていない。二日酔い症状だったのであろう
。また、「二日にもぬかりはせじな花の春」は久しぶりの郷里で過ごす年越しに気分が良くて呑み過ぎたか?。
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