芭蕉db
   難波あたりより陰士東湖といふ人、
   不肖の我を慕ひ訪はれし時

我に似るなふたつに割れし真桑瓜

(真蹟懐紙)

(われににるな ふたつにわれし まくわうり)

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 元禄3年6月30日とするも、洒堂と確執をかもしていた元禄7年9月、大坂で之道をなだめる意図で詠んだ句とする異説がある。
 東湖は之道のこと。之道が訪れてきた際の伊賀上野での作とするのが定説。

我に似るなふたつに割れし真桑瓜

 瓜二つというくらいで、似たものの象徴の瓜。芭蕉は、之道に説教をしている。私は私、お前はお前だ。私のまねをするのではなく、自分の境地を開きなさいというのであろう。