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芭蕉db
住みける人外に隠れて、葎生ひ繁
る古跡を訪ひて
(あつめ句)
(うりつくる きみがあれなと ゆうすずみ)
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貞亨4年夏。
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瓜作る君があれなと夕涼み
昔親しくしていた人がいなくなって、その人が瓜を作っていた庭には夏草が生い茂って見るかげも無い。その人の記憶をたどりながら私はこうして夕涼みをしている。瓜はマクワウリのこと。この句の前詞の事実が本当にあったことか無かったことかは定かではないが、『山家集』にある「松が根の岩田の岸の夕涼み君があれなとおもほゆるかな」が動機にあったかかもしれない。
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