芭蕉db
   去来子へ遣す

蒟蒻の刺身もすこし梅の花

(芭蕉庵小文庫)

(こんにゃくの さしみもすこし うめのはな)

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 元禄6年春。去来に関係する人の追善供養に詠んだとされる句。コンニャクは、ウリ、蕎麦切、豆腐、酒とならんで芭蕉の好物だったらしい。コンニャクについては他に、「蒟蒻に今日は売り勝つ若菜哉」がある。

蒟蒻の刺身もすこし梅の花

 仏前には、コンニャクの刺身が少し供えられている。寺の庭には梅の花が咲いて春はもう近い。


東京墨田区向丘百花園にある句碑(牛久市森田武さん提供)