曾良宛書簡1(元禄7年5月16日)
曾良宛書簡2(元禄7年閏5月21日)
曾良宛書簡3(元禄7年7月10日)
かさねとは八重撫子の名なるべし (『奥の細道』)
卯の花をかざしに関の晴着かな (『奥の細道』)
松島や鶴に身を借れほととぎす (『奥の細道』)
卯の花に兼房見ゆる白髪かな (『奥の細道』)
蚕飼する人は古代の姿かな (『奥の細道』)
湯殿山銭踏む道の泪かな (『奥の細道』)
象潟や料理何食う神祭 (『奥の細道』)
波越えぬ契ありてやみさごの巣 (『奥の細道』)
行き行きて倒れ伏すとも萩の原 (『奥の細道』)
終夜秋風きくや裏の山 (『奥の細道』)
膝折るやかしこまり鳴く鹿の声 (『鹿島詣』)
股引や一花摺の萩ごろも (『鹿島詣』)
月見んと潮引きのぼる舟とめて (『鹿島詣』)
熊野路や分けつつ入れば夏の海 (『嵯峨日記』)
大峰や吉野の奥を花の果て (『嵯峨日記』)
箱根まで送りて ふっと出て関より帰る五月雨 (『別座舗』)
いづくにかたふれ臥とも萩の原 (『猿蓑』)
疊めは我が手のあとぞ紙衾 (『猿蓑』)
浦風や巴をくづすむら鵆 (『猿蓑』)
破垣やわざと鹿子のかよひ道 (『猿蓑』)
月鉾や兒の額の薄粧 (『猿蓑』)
向の能き宿も月見る契かな (『猿蓑』)
むつかしき拍子も見えず里神樂 (『猿蓑』)
大峯やよしのゝ奥の花の果 (『猿蓑』)
春の夜はたれか初瀬の堂籠 (『猿蓑』)
涼しさや此庵をさへ住捨し (『猿蓑』)
病僧の庭はく梅のさかり哉 (『續猿蓑』)
しら濱や何を木陰にほとゝぎす (『續猿蓑』)
何魚のかざしに置ん菊の枝 (『續猿蓑』)
こねかへす道も師走の市のさま (『續猿蓑』)
くるしさも茶にはかつへぬ盆の旅 (『續猿蓑』)