(制作年代順)
寛文年間
延宝年間
元年 2年 3年 不明
貞亨年間
元禄年間
五十音順へ 季題別順へ 主題別順へ 地域別順へ
年表へ 芭蕉db
天和元(延宝9)年
餅を夢に折り結ぶ歯朶の草枕
藻にすだく白魚やとらば消えぬべき
盛りぢや花に坐浮法師ぬめり妻
やまぶきの露菜の花のかこち顔なるや
摘みけんや茶を凩の秋とも知で
ばせを植ゑてまづ憎む荻の二葉哉
郭公招くか麦のむら尾花
五月雨に鶴の足短くなれり
愚に暗く茨を掴む蛍かな
闇の夜きつね下這ふ玉真桑
夕顔の白ク夜ルの後架に紙燭とりて
侘びて澄め月侘斎が奈良茶歌
芭蕉野分して盥に雨を聞く夜かな 芭蕉野分盥に雨を聞く夜かな
貧山の釜霜に鳴く声寒し
氷苦く偃鼠が喉をうるほせり
暮れ暮れて餅を木魂の侘寝哉 天和2年歳旦
天和2年
梅柳さぞ若衆かな女かな
袖汚すらん田螺の海士の隙を無み
艶ナル奴今様花に弄斎ス
雪の河豚左勝水無月の鯉
朝顔に我は飯食う男哉
三ケ月や朝顔の夕べ蕾むらん
月十四日今宵三十九の童部
髭風ヲ吹いて暮秋嘆ズルハ誰ガ子ゾ
世にふるも更に宋祇のやどりかな 世にふるは更に宋祇のやどりかな
夜着は重し呉天に雪を見るあらん
天和3年
元日や思えばさびし秋の暮 歳旦
鶯を魂にねむるか矯柳
花にうき世我が酒白く飯黒し
時鳥正月は梅の花咲けり
清く聞かん耳に香焼いて郭公
椹や花なき蝶の世捨酒
青ざしや草餅の穂に出でつらん
馬ぼくぼく我を絵に見る夏野かな 馬ぼくぼく我を絵に見ん夏野哉
霰聞くやこの身はもとの古柏
天和年間
時鳥鰹を染めにけりけらし
起きよ起きよ我が友にせん寝る胡蝶
蝶よ蝶よ唐土の俳諧問はん/唐土の俳諧問はん飛ぶ胡蝶
笑ふべし泣くべしわが朝顔の凋む時
雪の中は昼顔枯れぬ日影哉
昼顔に米搗き休むあはれなり/夕顔に米搗き休むあはれ哉
白菊よ白菊よ恥長髪よ長髪よ
山は猫ねぶりて行くや雪の隙
戸の口に宿札名乗れほととぎす
ひれ振りてめじかも寄るや男鹿島
黒森をなにといふとも今朝の雪
白芥子や時雨の花の咲きつらん
ほととぎす今は俳諧師なき世哉
我がためか鶴食み残す芹の飯
手向けけり芋は蓮に似たるとて