芭蕉db
下里知足(しもさと ちそく)
鳴海(現在名古屋市緑区鳴海町)の門人。鳴海は東海道の宿場であった。下里<しもさと>知足は、千代倉という屋号の造り酒屋の当主で富豪であった。法名は寂照<じゃくしょう>。
『笈の小文』の旅の途次芭蕉はここに休息している。
彼に宛てた芭蕉の真蹟書簡6通がある
。なお、知足自筆の『知足斎日々記』延宝8年7月3日の条に、芭蕉宛に自著(『大柿鳴海桑名名古屋四ツ替り』)を送った記録があり、その自著内の句寄稿者蘭には松尾桃青の所在について江戸「小田原町 小澤太郎兵衛店、松尾桃青」の記述があるので、これがこの時期の芭蕉の動静の貴重な記録となっている。
知足宛書簡1(貞亨3年閏3月16日)
知足宛書簡2 (貞亨3年10月29日)
知足宛書簡3 (貞亨3年12月1日)
知足宛書簡4 (貞亨4年1月20日)
知足宛書簡5 (貞亨4年春)
知足宛書簡6 (貞亨4年11月24日)