(鳴海)
鳴海*に とまりて
(ほしざきの やみをみよとや なくちどり)
(きょうまでは まだなかぞらや ゆきのくも)
名古屋市南区笠寺町の笠寺観音にある句碑(牛久市の森田武さん提供)
飛鳥井雅章:<あすかいまさあき>。江戸時代初期の宮廷歌人。
「都も遠くなるみがたはるけき海を中にへだてゝ」:「なるみがた」には「遠くなる」と「鳴海潟」とが掛詞となっている。鳴海は旧東海道五十三次では隣の宿場熱田の宮から桑名間が海上交通だったので、「海を中にへだてゝ」となっている。
自かゝせたまひて、たまわりけるよしをかたるに:「飛鳥井公がみずからこの歌を書いてよこした」と宿の者が言うので、の意。