二十五日
千那*大津 ニ歸。
題落柿舎 丈艸
(ふかくがほうにたいしてちょうぎょをともなう)
(こうにつきやじんのきょににたるをよろこぶ)
(しとういまかくせききゅうのらん)
(せいようだいをわかちてしょをまなぶにたえたり)
尋小督墳 同
(たってえんじょうをみだしてしんきゅうをいず)
(いちりんのしゅうげつやそんのかぜ)
(せきねんわずかにきんいんをもとめえたり)
(いずくんぞこふんちくじゅのうち)
史邦*
(めだしより ふたばにしげる かきのさね)
途中吟 丈艸
(ほととぎす なくやえのきも うめさくら)
黄山谷*之感句
(もんをとじてくをもとむちんむき)
(きゃくにたいしてふでをふるうしんしょうゆう)
(はんぞくの こうやくいれは ふところに)
(うすいのとうげ うまぞかしこき)
(こしのあじかに くるわするつき)
(のわきより るにんにわたす こやひとつ)
(うつのやま おんなによぎを かりてねる)
(いつわりせめて ゆるすしょうじん)
申ノ時計ヨリ風雨雷霆*、雹降ル。雹※の大イサ三分匁有。龍空を過る時雹降 。
※大ナル、カラモゝノゴ(ト)ク少(小)サキハ柴栗ノゴトシ
落柿舎の庭園
祇王寺庭園(牛久市森田武さん提供)