芭蕉db

鳥居文鱗

とりい ぶんりん

(生年不詳)

Who'sWho/年表basho


 泉州堺の人。虚無斎とも。『続の原句会』・『あら野』・『初懐紙評註』などに入句 。文鱗は、天和3年、芭蕉が第二次芭蕉庵に入った頃に、出山の釈迦像を贈った。芭蕉はこれを大事に手許に置き、大坂で死ぬ時には、これを支考に与えると遺書に書き留めるほどであった。


文鱗の代表作

名月やとしに十二は有ながら (『あら野』)

うたか否連歌にあらずにし肴 (『あら野』)

蕣や垣ほのまゝのじだらくさ (『あら野』)

青くともとくさは冬の見物哉 (『あら野』)

澤庵の墓をわかれの秋の暮 (『あら野』)