(元禄4年2月22日 芭蕉48歳)
書簡集/年表/Who'sWho/basho
思ひきる時うらやまし猫の声
梅が香や砂利敷流す谷の奥
伊賀上野から発信の浜田珍碩宛書簡である。
越人よりも状こし候よし:越人から貴方のところにも手紙が来たそうですね、の意。。
一段の御事に御座候:大変結構です、の意。この件についは、去来宛書簡にも見える。
門人の句:伊賀上野の門人土芳の句。
庭興:<ていきょう>と読む。庭で読んだ即興の句の意味か。
今おもふ所に聊叶候へば書付進候:<いま・・・かないそうらえばかきつけしんじそうろう>と読む。「今思うところ」とは、「軽み」のこと。越人や土芳の句が「軽み」に合致しているのだろうか。