芭蕉db

北村季吟

きたむら きぎん

(元和10年(1624)〜宝永2年(1705)6月15日、享年82歳)

Who'sWho/年表basho

 江戸時代の俳人で歌人.号は,拾穂軒・湖月亭など。近江野洲郡の医者の家に生まれ、16歳で京に出て、安原貞室に師事して俳諧を学ぶ。19歳で、貞室の師松永貞徳の門に入る。25歳で俳書『山の井』を出版。60歳で、新玉津神社宮司、66歳の時幕府の歌学所に入って、法印にまで昇進。『徒然草文段抄』・『源氏物語湖月抄』・『枕草子春曙抄』・『八代集抄』・『万葉集集穂抄』など古典注釈に精力を傾注し、その文学的功績は大きい。『俳諧埋木』は、俳諧の論書として有名。実作者としての才能は乏しく、優れた作品はない。
 芭蕉は、旧主蝉吟の縁故で季吟の門下に入り、季吟の秘伝であり免許皆伝の証である『埋木』を与えられたといわれている(伝)。芭蕉は、季吟を通じて俳諧に進むことになるが、後にはこれを遥かに越える高みに上ることになる。


北村季吟の代表作