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芭蕉db
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駿河の国に入りて
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(真蹟懐紙/炭俵)
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(するがじや はなたちばなも ちゃのにおい)
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元禄7年5月17日、芭蕉最後の西上の旅(「後の旅」)の途次。51歳。大井川の増水で芭蕉は島田に4日間足止めをくった。塚本如舟に世話になった折の句。なお、このとき、「苣はまだ青葉ながらに茄子汁」・「五月雨の空吹き落せ大井川」・「たわみては雪待つ竹の気色かな」もここで詠んだ。
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駿河路や花橘も茶の匂ひ
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いまたちばなの花の季節。馥郁たる香がただよう駿河路。だが、またここは何といっても茶どころ。この花タチバナですら新茶の香がすることだ。如舟への感謝の気持ちを込めた明るい挨拶の吟。
人口に膾炙した芭蕉最秀句の一句
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静岡市音羽町 清水寺にて 森田武さん撮影