芭蕉db

藤堂探丸

(とうどう たんまる)

(〜宝永7年(1710)7月5日)

年表Who'sWho/basho


 芭蕉の元主君藤堂蝉吟の忘れ形見藤堂新七郎良長、藤堂新七郎家第三代目当主。探丸<たんまる>は俳号。父譲りの文人で俳諧をよくした。 芭蕉に大変心酔していたようで、芭蕉の帰郷を楽しみにしていたようである。25歳で死んだ父同様、45歳の若さで没。

探丸の代表作

折かけの火をとるむしのかなしさよ (『あら野』)

一夜一夜さむき姿や釣干菜 (『猿蓑』)

魚のかげ鵜のやるせなき氷哉 (『猿蓑』)

わぎも子が爪紅粉のこす雪まろげ (『猿蓑』)

やぶの雪柳ばかりはすがた哉 (『猿蓑』)

山鳥や躑躅よけ行尾のひねり (『猿蓑』)

我影や月になを啼猫の恋 (『續猿蓑』)

蜻蛉や何の味ある竿の先 (『續猿蓑』)