芭蕉db

鶴聲

いとう しゅんじ

(生年不詳)

Who'sWho/年表basho


 三河の岡崎の人。『柱暦』編纂。『猿蓑巻三』冒頭の句、「穐風や蓮をちからに花一つ」は鶴聲の作品だがこれには「読人不知」としてあり、かつ「此句東武よりきこゆ、もし素堂か」としらばっくれて「素堂」作のように誤解させようとした。後に荷兮が『曠野後集』を編纂したときこのことを暴露して、去来が激怒したというのは有名な話。


鶴聲の代表作

銀川見習ふ比や月のそら (あら野)

穐風や蓮をちからに花一つ (猿蓑)