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じだらくに寢れば涼しき夕哉

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じだらくに寢れば涼しき夕哉

さるミの撰の時●一句の入集を願ひて、數句吟じ來れど取べきなし*。一夕先師のいざくつろぎ給へ。我も臥なんとの給ふに、御ゆるし候へ。じだらくに居れば涼しく侍ると申。先師曰 、是ほ句也。ト、今の句につくりて、入集せよとの給ひけり。