- 「芭蕉db
笈の小文
(別れ)
- 旧友*に奈良にてわかる。
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(しかのつの
まずひとふしの わかれかな)
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表紙
年表
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鹿の角先一節のわかれかな
- 鹿角の第1の節、そこから角は二股に分かれていく。奈良であった弟子たちと鹿の角のように二股に分かれていくことだ。弟子たちへの別離の挨拶吟。ただ、角はこれからも次々と分岐していくので、別れはいくつもある。ということはまた会えるのだということを言外に込めている。軽い挨拶吟。
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東大寺の牡鹿
- 旧友:このとき奈良で会った伊賀の蕉門の弟子たち。猿雖・卓袋・梅軒・梨雪・示蜂らを指す。