芭蕉db

月雪とのさばりけらし年の暮

(あつめ句)

(つきゆきと のさばりけらし としのくれ)

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 貞亨3年、年末。其角の歳旦句「気晴ては虹立空かよもの春」を発句とする歳旦帳第二句掲載の作。知足宛真蹟書簡(写し)参照。

月雪とのさばりけらし年の暮

 この一年、やれ月だ、やれ雪だと浮かれ浮かれて一年を過してき。まさに浮生の一年ではあった。同じ心境の句に「月花の愚に針立てん寒の入り」もある。