(1639〜享保4年(1719)12月9日、享年71歳)
うぐひすの聲に起行雀かな (『炭俵』)
昼舟に乗るやふしみの桃の花 (『炭俵』)
聞までは二階にねたりほとゝぎす (『炭俵』)
五日迄水すみかねるあやめかな (『炭俵』)
五月雨の色やよど川大和川 (『炭俵』)
宮城野の萩や夏より秋の花 (『炭俵』)
紺菊も色に呼出す九日かな (『炭俵』)
市中や木の葉も落ずふじ颪 (『炭俵』)
木枯の根にすがり付檜皮かな (『炭俵』)
道くだり拾ひあつめて案山子かな (『炭俵』)
白桃やしづくも落ず水の色 (『續猿蓑』)
菊の気味ふかき境や藪の中 (『續猿蓑』)