芭蕉db
かめだ しょうしゅん
(〜元文5年(1740)2月4日)
金沢の門人。薬種商人・宮竹屋亀田伊右衛門。『奥の細道』の旅で金沢を通過したおりに芭蕉の門に入る。芭蕉自筆書簡が残る。同じ大坂の薬種商人である何処と同時に入門しているので、両人の間には頻繁に商売上の交流があったもよう。
十銭を得て芹売の帰りけり
車道雪なき冬のあした哉 (『あら野』)
女出て鶴たつあとの若菜哉 (『あら野』)
尺ばかりはやたはみぬる柳哉 (『あら野』)
蚊のむれて栂の一木の曇けり (『あら野』)
つくづくと繪を見る秋の扇哉 (『あら野』)
しりながら薄に明るつまどかな (『あら野』)
鳥辺野ゝかたや念佛の冬の月 (『あら野』)
何事も寐入るまでなり紙ぶすま (『續猿蓑』)