芭蕉db
西行
(1118年-文治6年(1190年)2月16日)
平安末・鎌倉初期の歌僧。俗名、佐藤義清(のりきよ)。法名、円位。鳥羽上皇に仕えて北面の武士。23歳の時、無常を感じて僧となり、高野山、晩年は伊勢を本拠に、陸奥・四国にも旅し、河内国の弘川寺で没。述懐歌にすぐれ、新古今集には94首の最多歌数採録。家集「山家(さんか)集」。
西行は文治6年2月16日に没したが、「願はくは花の下にて春死なむそのきさらぎの望月のころ」の歌にちなんで、一般には前日の涅槃(ねはん)の日(陰暦2月15日)を忌日とする。この日を円位忌(えんいき)ともいう。(『広辞苑』より)
芭蕉が引用した西行作品
- とふ人も思ひ絶えたる山里のさびしさなくば住み憂からまし(嵯峨日記)
- 山里にこはまた誰を呼子鳥ひとり住まむと思ひしものを(嵯峨日記)
- 年たけてまた越ゆべしと思ひきや命なりけり小夜の中山(野ざらし紀行)
- 象潟の桜は波に埋れて花の上漕ぐ海士の釣り舟(奥の細道)
- 願はくは花の下にて春死なむそのきさらぎの望月のころ
- ゆくへなく月に心のすみすみて果はいかにかならんとすらん
- 心なき身にも哀はしられけり鴫たつ沢の秋の夕暮
- なげけとて月やは物を思はするかこち顔なるわが涙かな
- 古畑の岨(そば)のたつ木にゐる鳩の友呼ぶこゑのすごき夕暮
- み熊野の浜木綿おふるうらさびて人なみなみに年ぞ重なる
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