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鶴岡・酒田 6月10日〜15日/18日〜25日)羽黒を立て、鶴が岡*の城下、長山氏重行と云物のふ*の家にむかへられて、俳諧一巻有。左吉も共に送りぬ。川舟に乗て、酒田*の 湊に下る。淵庵不玉と云医師の許を宿とす*。
(あつみやまや ふくうらかけて ゆうすずみ)
(あつきひを うみにいれたり もがみがわ)
「あつみ山や・・」の句碑 2001年夏、友人田中正男さん撮影
涼しさや海に入れたる最上川
酒田市南新町日和山公園の句碑(牛久市森田武さん撮影)
温海町海岸 同上田中正男さん撮影
淵庵不玉と云医師の許を宿とす:<えんあんふぎょくというくすしのもとをやどとす>。 伊東玄順。淵庵は医号、不玉が俳号。この折芭蕉の門に入った。Who`sWho参照。
全文翻訳
羽黒を発って、鶴岡の城下、長山重行という武士の家に迎えられて、俳諧一巻を興行する。図司左吉がここまで送ってくれた。
川舟に乗って、酒田の港に下る。酒田では、淵庵不玉という医者の家に泊めてもらった。
あつみ山や吹浦かけて夕すゞみ
暑き日を海にいれたり最上川