徒然草(下)

第161段 花の盛りは、冬至より百五十日とも、


 花の盛りは、冬至より百五十日とも、時正の後*、七日とも言へど、立春より七十五日、大様違はず*

時正の後:<じしょうののち>と読む。昼夜の時間が等しいという意味で、春分と秋分の日を表す。ここでは春分 。

大様違はず:<おうようたがわず>と読む。上記とは別に、桜の盛りは、立春から数えて75日と言ってもそう違わない。


 桜の花の開花の目安は、冬至から150日後、春分の日から1週間、立春から75日。


 はなのさかりは、とうじより150にちとも、じしょうののち、なぬかともいえど、りっしゅんより75にち、おおようたがわず。