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卯の花に月毛の駒のよ明かな

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卯の花に月毛の駒のよ明かな      許六

去來曰、予此趣向有りキ。句ハ有明の花に乗込むといひて、月毛駒・芦毛馬は詞つまれり*。の字を入れバ口にたまれり。さめ馬ハ雅ならず。紅梅・さび月毛・川原毛、おもひめぐらして首尾セず。其後六が句を見て不才を嘆ず。實に畠山左衛門佐と云へば大名、山畠佐左衛門と云へバ一字をかえず庄屋也*。先師の句調ハずんバ舌頭に千轉せよと有しハ、こゝの事也*