芭蕉db
鶯を魂にねむるか矯柳
(虚栗)
(うぐいすを たまにねむるか たおやなぎ)
鶯を魂にねぶるかたはやなぎ
(真蹟短冊)
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天和3年、芭蕉40歳の作。この年
9句
が記録されている。この頃の芭蕉の荘子熱を示す句。『荘子』斎物論に荘周が蝶になった夢の話がある。
鶯を魂にねむるか矯柳
柳の枝が眠っている。柳は春の鶯に自分が変化した夢を見ているのであろう。矯柳はしなやかな柳の意。
天理市擽本町市場垣内の在原神社境内にて(牛久市森田武さん提供)