芭蕉db

茸狩やあぶなきことに夕時雨

(真蹟画賛)

(たけがりや あぶなきことに ゆうしぐれ)

   画賛

茸狩やあぶない事に夕時雨

(土芳本蕉翁全伝)

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 元禄2年晩秋。『奥の細道』の旅の後、伊賀上野で。体験か画讃のためのフィクションかは不明。「真蹟画賛」の画は許六筆で あるが、作句時期には許六との親交は未だできていないので、後日、許六と親しくなった元禄5年以降に画賛として入れたものであろう。

茸狩やあぶなきことに夕時雨

 きのこ狩りに行って帰ってきたら時雨が降り始めた。もう少し山中に居たら危なく降り込められるところであった。