芭蕉db

　　　野明亭

涼しさを絵にうつしけり嵯峨の竹

（住吉物語/泊船集）

（すずしさを えにうつしけり さがのたけ）

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　元禄7年、41歳。元禄７年、51歳。京都嵯峨野の野明亭にての句。野明は黒田家浪人。去来と親しかった縁で野明の俳号は芭蕉がつけた。「清滝の水汲ませてやところてん」も同じ日の作。

涼しさを絵にうつしけり嵯峨の竹

　嵯峨野の野明＜やめい＞の閑居を訪ねてみると、涼しさを絵に描いたような竹林があった。夏だというのに実にすがすがしい。　

京都嵯峨野妓王寺境内の竹林