芭蕉db

   新両国の橋かかりければ

皆出でて橋を戴く霜路哉

(泊船集書入)

(みないでて はしをいただく しもじかな)

ありがたやいただいて踏む橋の霜

(芭蕉句選)

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 元禄6年12月 7日、隅田川へ3本目の新橋渡り初め。庶民の大方の予想「深川大橋」に反して、12月8日、幕府はこれに「新大橋」と命名。この橋の工事中には、「初雪や懸けかかりたる橋の上とよんでいる。よほどこの橋に執心したものらしい。芭蕉の、新両国橋完成祝典歌といったところ。 

皆出でて橋を戴く霜路哉

待ちにまった新両国橋が完成した。人々はみな喜びいさんで霜柱を踏んで渡り初めに出かけていく。