芭蕉db
   深川大橋半ばかかりける頃

初雪や懸けかかりたる橋の上

(真蹟懐紙)

(はつゆきや かけかかりたる はしのうえ)

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 元禄6年冬。この頃深川大橋が建設中だった。やがて完成して、その渡り初めを見た芭蕉は、その喜びを「皆出でて橋を戴く霜路哉」と詠んでいる。芭蕉は、若い頃水道工事に携わっていたので、公共工事には強い興味があったかもしれない。

初雪や懸けかかりたる橋の上

深川大橋の工事が始まった。その工事現場に初雪が降っている。単純な嘱目吟。