芭蕉db
   朝顔寝言

笑ふべし泣くべしわが朝顔の凋む時

(真蹟懐紙)

(わらうべし なくべしわがあさがおの しぼむとき)

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 天和元年(38歳)頃から天和4年(40歳)頃までの間。
 なお、この時期の制作年次不明のものとして、15句がある。

笑ふべし泣くべしわが朝顔の凋む時

 朝顔という花はその名のとおり顔をイメージしている。その花びらに朝露がたまっていればえくぼといい、萎む時のひだは泣き顔の生ずる額の皺とみなされる。
 朝元気よく咲いた朝顔は笑顔(^o^)だが、萎んでしまったその表情は泣き顔(;_;)だ。