芭蕉db

冬知らぬ宿や籾摺る音霰

(夏炉一路)

(ふゆしらぬ やどやもみする おとあられ)

句集へ 年表へ Who'sWhoへ


 貞亨元年、41歳。『のざらし紀行』の旅の折、竹之内村のとなり長尾で詠んだとされている。親孝行の一家があってとても富んでいた。その一家の幸福を愛でて贈ったと言い伝えられているのだが、、、 『籾する音』参照

冬知らぬ宿や籾摺る音霰

いま、冬のさかりだがこの家には冬がこない。そのかわりモミを摺る豊かな幸福な音だけがするのです。