芭蕉db

清く聞かん耳に香焼いて郭公

(虚栗)

(きよくきかん みみにこうたいて ほととぎす)

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 天和3年、芭蕉40歳の作。この年9句が記録されている。

清く聞かん耳に香焼いて郭公

 ホトトギスの声を聞くのには、耳に香を焚いて聴こうというのである。香もまた「嗅ぐ」といわずに「聞く」というので「聞く」が掛詞になっている。掛詞を使うために無理して作った談林風。
 なお、ホトトギスと郭公についてはここを参照


埼玉県秩父郡小鹿野観音院の句碑(牛久市森田武さん提供)