芭蕉db

声澄みて北斗にひびく砧哉

(新撰都曲)

(こえすみて ほくとにひびく きぬたかな)

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 貞亨年間(41歳〜44歳)頃までの作。
 なお、この時期の制作年次不明のものとして、10句がある。

声澄みて北斗にひびく砧哉

  秋の夜。澄み切った空には満天の星。どこで打つのか砧の音。その音が北斗七星にまで響いている。清澄な一句。李白の『子夜呉歌』に「北斗星前旅雁横とう。南楼月下寒衣を打つ」という詩があるによるか。