芭蕉db
鎌倉を生きて出でけん初鰹
(葛の松原)
(かまくらを いきていでけん はつがつお)
鎌倉は活きて出でけんはつがつお
(芭蕉翁真蹟集)
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元禄5年、49歳。
鎌倉を生きて出でけん初鰹
江戸っ子の
初鰹
にかける想いは格別のものがある。よそ者の芭蕉はこれをなんと見ていたのだろう。その初鰹は、相模湾で捕獲されたものが、鎌倉海岸から江戸へ運ばれた。 徳川将軍にかつおが献上されたと聞けば、庶民にとってのかつおのシーズン開幕ということになったのである。
其角の句に「まな板に小判一枚初がつお」がある。左程に初がつおは高かったのである。
横浜市戸塚区富塚八幡宮にあった句碑(牛久市森田武さん撮影)