芭蕉db

観音のいらか見やりつ花の雲

(末若葉)

(かんのんの いらかみやりつ はなのくも)

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 貞亨3年。其角によれば、この句は芭蕉が深川の草庵で病気で寝ていた時に作ったという。この時代、深川芭蕉庵から浅草の観音様の屋根がみえたという。この間、真北に3.5km程度の距離。

観音のいらか見やりつ花の雲

 「花の雲鐘は上野か浅草か」はこの翌年の句。黄砂か雲かはしらないが春の空に浅草の観音堂の屋根が見える。爛漫の江戸の春。


東京浅草浅草寺境内の句碑(牛久市森田武さん撮影)


浅草寺