芭蕉db
掬ぶより早歯にひびく泉かな
(新撰都曲)
(むすぶより はやはにひびく いずみかな)
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貞亨年間(41歳〜44歳)頃までの作。『奥の細道』の途次、那須湯本での句とする説があるが確定しない。
なお、この時期の制作年次不明のものとして、
10句
がある。
掬ぶより早歯にひびく泉かな
澄んだ清流の水で、手に汲んで飲もうとするが、口に入れる前に早くも歯に冷たさが沁みるような気分になる。
岐阜県養老郡養老町千歳楼の句碑(牛久市森田武さん撮影)