芭蕉db

命こそ芋種よまた今日の月

(続山井)

(いのちこそ いもだねよまた きょうのつき)

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 寛文年間の作。芭蕉、18歳から29歳。伊賀上野から江戸移住初期の作だが作句年詳細不明のもの10句の内の一句。「宗房」の名前で出ている。

命こそ芋種よまた今日の月

 「今日の月」は仲秋の名月で、別名芋名月とも言うのでそれが掛詞になっている。また、「命あっての物種」という格言も込められている。談林風のおかしみをねらった駄作というべき句。