- 芭蕉db
木曽路の旅を思ひ立ちて大津にと
どまるころ、まづ勢田の螢を見に
出でて
(三つの顔)
(このほたる たごとのつきに くらべみん)
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- 『笈の小文』の旅の帰路、元禄元年大津石山寺にて。瀬田の蛍は水に映るうつくしさで有名であった。
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この螢田毎の月にくらべみん
瀬田川の蛍は、源氏蛍で大型の蛍。この時代には、読書が出来るほど明るく飛行したと言われている。「田毎の月」は、信州姨捨山の麓の千枚田に映る月影のこと。千枚の田に映る1000個の月は、この群舞する蛍の光とどう違うのか。
→「目に残る吉野を瀬田の螢哉」
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