芭蕉db

   昼顔剛勇

雪の中は昼顔枯れぬ日影哉

(真蹟懐紙)

(ゆきのなかは ひるがおかれぬ ひかげかな)

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 天和元年(38歳)頃から天和4年(40歳)頃までの間。

 なお、この時期の制作年次不明のものとして、15句がある。


雪の中は昼顔枯れぬ日影哉

 「炎天に梅花」は、禅宗などで夏の炎天下に梅の花を見るような悟=イマジネーション力が強調される。ここではそれを反転させて、雪の中に夏に咲くヒルガオを想像するイマジネーションをさしている。それがどうした?という疑問のわく句ではある。