- 芭蕉db
- 我が草の戸の初雪見んと、余所に
- ありても空だに曇り侍れば急ぎ帰り
- ることあまたたびなりけるに、師
- 走中の八日、はじめて雪降りける
- よろこび
-
-
(あつめ句)
-
(はつゆきや さいわいあんに まかりある)
-
句集へ
年表へ
Who'sWhoへ
- 貞亨3年12月18日。芭蕉、43歳。この日は、太陽暦で1687年1月31日にあたる。遅い初雪だった。
ただし、『続虚栗』では12月9日。この日「初雪や水仙の葉のたわむまで」とも詠んでいる。
-

-
初雪や幸ひ庵にまかりある
- かねてから芭蕉庵の雪を見たいと念願していたがなかなか降らない。外出先などで雪が降ってくるとあわてて庵に帰ってくるということがしばしばだったが、今日はとうとう
庵に居るときに雪が降ってきた。しかも、初雪なのだから、なんて幸いだろう。
「罷りある」といういかめしくかしこまった言葉づかいによって、弾むような喜びが一層表出されている。
-