芭蕉db

初花に命七十五年ほど

(俳諧江戸通り町)

(はつはなに いのちななじゅう ごねんほど)

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 延宝6年、芭蕉35歳の時の作。この年12句が現存する。

初花に命七十五年ほど

「初物75日」という諺がある。一句はこれをもじったもの。「初物75日」は、初物を食べると命が75日のびるという。「初花」は桜の意。こんなに美しい桜を見ると命が75日どころか75年も延びてしまうというのである。ここには、隠れた意味としてうら若い乙女のエッチな隠喩も含まれているかもしれない。