芭蕉db

針立や肩に槌打つから衣

(五十番句合)

(はりだてや かたにつちうつ からころも)

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 延宝3年、芭蕉32歳の時の典型的談林風の作。この年、現存する句4句がある。

針立や肩に槌打つから衣

 「針立」は按摩の鍼のこと。「から衣」は唐衣であるが「空衣=裸」にかけている。
按摩が小槌をつかって鍼をたてているところは、唐衣を砧打ちしているようだ。いや、唐衣じゃなくて片肌脱いでいるので空衣だわい。この時期の芭蕉の、元気はいいがくだらない作品の一つ。