芭蕉db
木因亭
隠れ家や月と菊とに田三反
(笈日記)
(かくれがや つきときくとに たさんたん)
句集へ
年表へ
Who'sWhoへ
元禄2年9月。『奥の細道』旅中、大垣木因別邸に招かれて。
隠れ家や月と菊とに田三反
あなたの隠居所はすばらしい。まず、月が美しい。また、菊がすばらしい。加えて田んぼが3反歩もあるという。
この句の背景として一休の歌「
山居せば上田三反味噌八斗小者ひとりに水のよき所
」がある。
なお、存疑の部に属するが、貞享5年『笈の小文』の旅の途次、「
来てみれば獅子に牡丹のすまひかな
」が同じく挨拶吟としてある。
大垣市船町二丁目水門川河畔奥の細道むすびの地(牛久市森田武さん提供)
大垣市船町二丁目水門川河畔奥の細道むすびの地