芭蕉db

永田舟泉

ながた しゅうせん

(〜元文2年(1737)10月27日、享年84歳)

Who'sWho/年表basho


 三河挙母<コロモ>(現豊田市挙母町)生まれの、尾張名古屋の人。通称は六兵衛。貞亨4年に蕉門に入る。『あら野』・『曠野後集』などに入句。


舟泉の代表作

門は松芍薬園の雪さむし  (『春の日』)

傘をたゝまで螢みる夜哉  (『春の日』)

朝貌はすゑ一りんに成にけり  (『春の日』)

ちるはなは酒ぬす人よぬす人よ (『あら野』)

小柑子栗やひろはむまつのかど (『あら野』)

とし男千秋樂をならひけり (『あら野』)

つきたかと兒のぬき見るさし木哉 (『あら野』)

すごすごと親子摘けりつくつくし (『あら野』)

晝ばかり日のさす洞の菫哉 (『あら野』)

ふまれてもなをうつくしや萩の花 (『あら野』)

松の木に吹あてられな秋の蝶 (『あら野』)

かげろうふの夕日にいたきつぶり哉 (『あら野』)

五月闇水鶏ではなし人の家 (『あら野』)

かへるさや酒のみによる秋の里 (『あら野』)

あさ露のぎぼう折けむつくもがみ (『あら野』)

こがらしの松の葉かきとつれ立て (『あら野』)

武蔵野やいく所にも見る時雨 (『あら野』)

物いはじたゞさへ秋のかなしさよ (『あら野』)

物おもひ火燵を明ていかならむ (『あら野』)

覚えなくあたまぞさがる神の梅 (『あら野』)

美しき鯲うきけり春の水 (『あら野』)