伊賀蕉門の一人。伊賀上野の豪商大坂屋次郎大夫。 米と金銀の交換を業とした金融業者。倉庫業も営む。「猿蓑」・「有磯海」・「笈日記」に作品が収められている。元禄4年3月23日、自邸に芭蕉を招待し、その折に入門。
田の畝の豆つたひ行螢かな (『猿蓑』 『去来抄』)
あたらしき翠簾まだ寒し梅花 (『續猿蓑』)
小米花奈良のはづれや鍛冶が家 (『續猿蓑』)
李盛る見世のほこりの暑哉 (『續猿蓑』)
枯のぼる葉は物うしや鶏頭花 (『續猿蓑』)
更る夜や稲こく家の笑聲 (『續猿蓑』)
大年や親子たはらの指荷ひ (『續猿蓑』)