芭蕉db

大坂屋次郎太夫宛書簡

(元禄7年閏8月1日 芭蕉51歳)

書簡集年表Who'sWho/basho


 昨日は御手がみ忝致拝見候。並御発句*。脇句その二三申上候*。静々留置候。吟味、加筆可致候*。仍而今夕御催可成旨珎重に存候へ共*、頃日夜をふかし候事相つヾき、少々いたみ腹、味も損申候間、二三日過而御催可成候。為御断此御座候。其内期貴面御意*。以上
     八朔
 大坂屋次郎大夫様                        はせを
              貴報

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 最後の伊賀滞在中、伊賀の万乎主催の句会参加の誘いに対する返書。腹の具合が悪いので延期して欲しいと書いている。このお腹の不調はついにこの秋の死まで快癒することは無かったのである。