芭蕉db

中村闇指

なかむら あんし

(〜元文6年(1741))

Who'sWho/年表basho


 越前福井藩の100石扶持藩士。福井藩おかかえの能役者で芭蕉門人の沾圃の推薦で元禄6年ごろに入門した蕉門で最後の門人。中村太郎左衛門政方という名の武士。『続猿蓑』に多数 入集しているが、これは沾圃の引きであろう。


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闇指宛書簡  (元禄6年4月23日)


闇指の代表作

宵の雨しるや土筆の長みじか  (『續猿蓑』)

蝶の舞おつる椿にうたるゝな  (『續猿蓑』)

山吹や垣に干たる簔一重  (『續猿蓑』)

品川に富士の影なきしほひ哉 (『續猿蓑』)

橙や日にこがれたる夏木立 (『續猿蓑』)

早乙女に結んでやらん笠の紐  (『續猿蓑』)

名月や長屋の陰を人の行  (『續猿蓑』)

あさがほの這ふてしだるゝ柳かな  (『續猿蓑』)

柴賣やいでゝしぐれの幾廻り  (『續猿蓑』)

入海や碇の筌に啼千鳥  (『續猿蓑』)