芭蕉db

岸本八郎兵衛(公羽)宛書簡

(元禄6年3月10日 芭蕉50歳)

書簡集年表Who'sWho/basho


    岸本八郎兵衛様                   芭蕉桃青
鯉屋方頼候而啓上仕候*。御立漸々近寄候而御心忙敷可御座と奉存候*
和合院より之状当月五日到来之由、今日愚庵へ相達し候*。具に申参候間御覧被成、則此状御持参被*、好みの方も御座候はゞ御見せ□□返翰したゝめ置申候。御むつかしながら、一両日中御人被下、其元□□□
 貴下御取置被成可下候*。愚筆絵のあだ書一枚づつ遣し申度候、是も乍慮外御持参奉頼候*
    三月十日

 深川芭蕉庵から、公羽宛書簡。呂丸の死についてなかなか情報が寄せられなかったのが、羽黒山別当和合院からの書簡が回送されてきて漸く判明した。