芭蕉DB
(元禄7年9月23日)
桃青
松尾半左衛門様
かれこれつかまつり、いまだ書状を以て申し上げず候:いろいろのことがあって、いまだに手紙を出せませんでした、という。その理由は後述の通り。
意專:Who'sWho参照。
又右衛門かげにて:又右衛門のおかげで助けられたの意。又右衛門は 、この後に、芭蕉の 末の妹「およし」の婿になった男か。だとすれば芭蕉にとっては義理の弟ということになる。また、およしは、子供の無い兄半左衛門の嫡子としたので、又右衛門は半左衛門の婿養子ということにな り、芭蕉の義理の甥になったことになる。半左衛門が芭蕉の体力の無さを見て、大坂まで芭蕉に随行するよう依頼したもの であろう。
二十日ごろより:21日の晩は、車要亭で半歌仙を興行して、深更に及び朝寝坊をしている。