芭蕉db

猿雖宛書簡

(元禄6年7月25日 芭蕉50歳)

 

書簡集年表Who'sWho/basho


一、当夏しかしか發句も無御坐候。追より書付可申候*
土芳子へ返状遣し度候へ共*、これは少長文章にかゝらねばなりがたく候間、此度延引、乍慮外先御心得奉頼候。
兎角候間、月見に成可申候。東麓庵の芋の葉も日焼たるべく候*
 
     七月廿五日                  ばせを

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 切除されて、おそらく売買されたのであろう伊賀上野の猿雖宛書簡の部分。気候の挨拶だけだだが、これ以外に桃印の顛末などを報告したのであろう。又そのことについてより詳細な内情を土芳に話す必要もあったらしいことが伺える。